【役員インタビューvol.18】地方にいても成長できる?専務に聞く、都会と地方のメリット・デメリット。
若い人だと特に気になる、「東京に出ないと成長できないのかな……」問題。今回は専務の実体験から都会と地方それぞれで働くメリット・デメリットを聞いてきました。東京に出る=挑戦、ではない!?
(プロフィール)
小林 和晃(Kobayashi Kazuaki)
取締役専務/採用責任者。高校卒業後、大工としてキャリアをスタート。創業者である社長と共にサンリーホームを牽引。
東京=東京んち!?自分主体でうまく使おう!
――今日は、都会(=東京)と地方、キャリアを積むならどっちがどう良いんだろう?というお話をお聞きします。そもそも専務ご自身は、東京でキャリアを積みたいと思ったことありますか?
小林専務:いや、ないですね。場所にはこだわっていなかったです。
――非常にあっさりされていますね。東京と地方、どちらにもメリット・デメリットはあると思いますが、それについてはどう考えておられますか?
小林専務:東京で働くメリットは切磋琢磨できることでしょうね。対会社でも、対人でも競合が多く、負けないぞと頑張っているうちに成長している。またライバルに限らず人との出会いも仕事の量も純粋に多いため、量で自分を高められるというのは良いことだと思います。反面、その量の多さに疲れたり、プレッシャーに押し潰されてしまう危険もあるのがデメリットかなと。自分を見失わずにしっかり高めていけるのか、という点で。
――磨かれるけれど、途中で折れることもある、という感じですよね。地方のメリット・デメリットはいかがでしょうか。
小林専務:競合が少ないので、「勝つために!」ということをそこまで意識せず、自分らしく伸び伸びと仕事がしやすいのがメリットで、伸び伸びしすぎて成長が少なくなる可能性があるのがデメリットかなと思います。
――自分との比較対象が少ないから、「ヤバイ、負けられない!」という気持ちになりにくく、「この辺でいいや」って自分で止めてしまいがちということでしょうか。
小林専務:そうですね。ただ前にもお話ししましたが、現実は思考から生まれます。地方だろうが東京だろうが、その人の生きている現実はその人の頭の中から生まれたものなんです。どこにいても自分が成長しようと思えばできるし、地方にいながらも必要を感じれば東京に資格を取りに行ったり人に会いに行ったりと往復すればいいだけの話です。東京は、集合場所。「東京んち」だと思えばいいんです。「東京んち行ってくるわ!」って。私はそうしています。
――「友達んち」感覚で使えばいいんですね!わかりやすい!(笑)
でもやっぱり関係ある、「環境」と「成長」の話。
――さて、成長するために、東京か地方かは関係がない。とはいえ、成長しやすい環境、というのはあると思いますか?
小林専務:それはあると思いますよ。私は、人生を決めているのは「先天的特質」「本人の意思」「環境」の三つだと思っているんです。
――それぞれ詳しくお聞かせください。
小林専務:先天的特質は、本人が持って生まれた個性や才能、感性。非常に大事な部分だと思います。本人の意思は、本人の選択と言い換えた方がわかりやすいかもしれません。これまでどんな仕事を選び、どんな行動を起こしてきたか。最後が環境。これは東京か地方かという意味での環境ではなく、もっと身近な範囲の人間的環境が強く影響すると思っていて、「どんな志を持った人が近くにいるか」「一緒に夢を育める上司がいるか」「信頼できる友人がいるか」が非常に大切。この三つの掛け算で、人生は決まってくるんじゃないでしょうか。
――なるほど。自分のごく身近な人たちの態度や考え方、エネルギーには、良くも悪くも影響を受けますもんね。そういう意味では職場選びが最も大事な気がします。
小林専務:そうですね。だからこそ、仕事を選ぶ側である求職者の方々に「どんな会社か、どんな職場か」が実感としてわかるような情報の出し方を私たちは心がけていきたいですね。その情報が揃っていれば、求職者はより選びやすいと思いますから。入社をご検討中の皆様にもこのSunRi’s Careerを読んで判断材料にしていただけたらと思っています!
より良い環境で働くために、何を基準に選べばいいの?
――最後に、そうした社内環境自体は、どこから生まれるものだと思いますか。
小林専務:ビジョンと理念。これに尽きると思います。
――ビジョンと理念ですか。
小林専務:なぜその会社がそこにあるか、それはビジョンを叶えるためです。会社の中にあるどの仕事もビジョンと理念から発生しています。人もその理念の旗のもとに集まっています。だから社内環境も、結局はビジョンと理念から生まれているのだと思います。あとは創業者のマインドも環境を作っていくでしょうね。
――じゃあ就職活動をするときに、ビジョンと理念は絶対に外せない検討項目になりますね。
小林専務:そう思いますよ。「自分はこの会社のビジョンと理念を共有できそうかどうか」、一社一社自分で検討する必要があると思いますし、私たちとしても入口段階でこれらを共有できる方に入ってきてほしいと思います。
――その会社でどんな仕事をするとしても、その仕事の意味は突き詰めればビジョンになるわけですからね。
小林専務:私たちもより良い住環境をお客様に提供するために会社を経営しています。より良いものというのは、突き詰めても突き詰めても生まれてきます。この終わりがないことを楽しんで一緒にやってくれる人が入ってきてくれたら嬉しいです!
VISION