【役員インタビューvol.10】ここだけのハナシ!新規事業の進捗状況、教えちゃいます。
専務への年始インタビューからはや8ヶ月(!)。サンリーホームの新規事業はどのように進んできて、ここからどう発展するのでしょうか。サンリーホームの気になる最前線動向、直撃インタビューで聞いてきました!
(プロフィール)
小林 和晃(Kobayashi Kazuaki)
取締役専務/採用責任者。高校卒業後、大工としてキャリアをスタート。創業者である社長と共にサンリーホームを牽引。
建築部門に大きな動き!いよいよ始まる注文住宅。
――今回は、サンリーホームの新規事業が今どのように進んでいるか、状況を伺いたいと思います。早速ですが、専務には年始にもインタビューし、今年はチャネル(※企業と顧客をつなぐ、販売方法・流通手段・情報伝達の経路のこと)を増やす予定と伺っていました。進捗はいかがでしょうか。
小林専務:チャネル増の一番大きい話題でいえば、注文住宅の事業を始めました。完全なオーダーメイドの注文住宅ではありません。当社がこれまでやっていた建売の分譲住宅を気に入ってくれたお客様に「これをこのまま私たちの土地に建ててくれませんか?」とご要望いただいたことがきっかけなので、基本は建売だけれど、内装や細かなところはお客様のご要望に合わせてオーダーメイドするようなタイプの注文住宅です。
――建売分譲住宅から派生したような注文住宅、ということで理解は合っていますか?
小林専務:合っています。建売住宅を見て、「同じコンセプト、同じ内容の家でいいから建てたい」と言ってくださったお客様向けの、いわばセミオーダー住宅ですね。ある程度の間取りは最初から決まっていて、そこによりクオリティの高いものや性能の良い設備を入れていくようなイメージです。
――セミオーダー住宅、お客様にとってのメリットはどういうところにありますか?
小林専務:フルオーダーに比べ、打ち合わせが少ないので圧倒的に時間が短縮されること、費用がかからないこと、お客様が「何をどうしたら良いか分からないのに家のことを全部決めなくちゃいけない」というストレスが減ることなど、非常に多くのメリットがあると思いますよ。
――確かに、お客様は「自分の家がこんな風だったらいいな」という想いは色々あっても、専門家じゃないから想いだけで作ってしまいグチャグチャになる可能性はありますよね。変なところに窓をつけてしまったり……。そこを、基本はプロの方に考えていただいて、プラスアルファだけを自由にできるってすごくいいですね。こういうスタイルはこれから増えるんじゃないでしょうか。
小林専務:増えると思いますね。当社も今後広告の中などで、買う人にとってのセミオーダー住宅のメリットをより分かりやすく伝えて行きたいと思っています。
社員に求める資質と募集人数の変化は?
――セミオーダー住宅のお話を聞くと、社員の立場からすれば、良く言えば仕事の幅が広がって成長でき、悪く言えばとても忙しくなるのでは……と思うのですが、いかがでしょうか。
小林専務:今いる社員だけで事業の完成まで持っていこうとは思っておらず、新たに人を採用するのはマストですね。ただ、一定期間は忙しくなるとは思います。たとえばこれまで一人10棟の受け持ちだったところが、一人40棟、50棟受け持つようになる可能性もあります。でも、だからと言って単純に4倍5倍に忙しくなるわけではありません。フルオーダーではないので打ち合わせの回数は極力少なく抑えられますし、それ以外の面でも効率を上げていけば可能だと考えています。
―ー営業の社員だけで何人くらい増やしたいと考えていますか?
小林専務:今よりプラス20人くらいですね。
――20人!すごいボリュームですね。なおセミオーダー住宅の要員として入社する人は、どこの部署に入るのでしょうか?部門を新設されますか?
小林専務:いえ、今ある「建物管理建築部」に所属することになります。
――セミオーダー住宅の販売が始まることで、求める人材には何か変化がありますか?注文住宅の会社で活躍していた建築士や営業に転職してきてもらえたら都合が良いのかなと思ったのですが。
小林専務:未経験でも大丈夫ですよ。もちろん、「会社に入ってからちゃんと勉強すること」が前提にはなりますね。一から十まできちんと住宅の知識をおさえておかないと、そして現場についても知らないと、お客様からの信頼は得られません。そのための自分磨きに余念なく取り組んでくれる人だと良いなと思います。もちろん、元々注文住宅の市場で活躍されていた方は即戦力として大歓迎です。
ネットでなんでも買えるからこそ、信頼がモノをいう。
――市場の変化について、専務なりに感じるところがあればお聞かせください。
小林専務:これはセミオーダー住宅に着手した背景でもあるのですが、時代の求める「夢のマイホーム」が変化してきたんだろうなと感じています。昔は大黒柱の木材に始まり様々なところにこだわり抜いてお金をかけた「世界でたった一つの家」が憧れだったのが、今は「断熱や耐震や日当たりなどの根本は絶対にしっかりしたものである上で、あとは時短で建つような、ある程度コーディネートされた家」が理想の家に変わってきているんじゃないかなと思います。手軽に建てて、その分浮いたお金を家具やカーポートに使ったり、趣味に使ったりするようなライフスタイルがトレンドなのかなと思います。
――家に限らず、モノそのものにお金をかけない傾向を感じますね。
小林専務:クルマもそうですね。昔の若い人はアメ車やスポーツカーに乗りたがっていたけれど、今は軽自動車。求めるものが変わってきています。
――さらに販売方法もネットが主流になって。
小林専務:住宅もいずれはネットで買う時代が来ると思いますよ。
――既に今、クルマがネットで買えますよね。海外の超高級車もクリックひとつ。
小林専務:ネットで高級外車を買う層は3000万円が3万円くらいの感覚なんだと思いますが(笑)、その感覚がだんだん一般に降りてきて、みんながごく普通にネットで高額商品を買う時代がやってくるような気がします。
――ネットで高額商品を買う際の意思決定のカギは、「売っている会社への信頼」になるかもしれないですね。会社の名前が品質保証になると言いますか。
小林専務:そうですね。そう考えれば、改めて営業は信頼が全てなんだろうと思います。その人を信頼しているから、買う。いくら商品が良さそうに見えても、売っている人が信頼できそうになければ買わない。そういうことなんでしょうね。当社としては、地域密着、地元に根ざしてビジネスをするというのも、信頼されるための一つのポイントなんだろうと思っています。
――まずは何よりかほく市の人から信頼されるブランドになっていく、ということですね。今日はありがとうございました!
VISION