【社員インタビューvol.1】キャリアは相互に提案するもの。会社と話し合えるかどうかで、人生はかわってくる。
創業から13年。猛スピードで成長を遂げたサンリーホームの歴史を、経営陣のすぐ後ろで見守ってきた人がいます。サンリーホーム初の社員、松田正恵さん。初回の社員インタビューは彼女を置いて他にいないということで、会社のことから最近果たした正社員転換のことまで、ざっくばらんに伺ってきました!
松田 正恵(Matsuda Masae)
2009年、社長と専務につづく三人目のメンバーとしてサンリーホームに加わる。10年間パートとしての勤務の末、2020年1月に正社員に転換。趣味は野球観戦で、とくに高校野球が好き。
目次
サンリーホーム、初の社員。社長と専務のすぐ後ろで、会社の黎明期を支える。
――松田さんはサンリーホームの創業2年目に、社長、専務につづく初めての「社員」としてパートで採用されています。入社の経緯を教えてください。
松田さん:これはよくある経緯というか、子供が幼稚園に入って日中に時間ができたので、パートの仕事を探していたんです。家から近いことが第一条件で、候補はいろいろとありましたが、結婚前に働いていたのがちょうど不動産業界だったんですね。サンリーホームならその経験を活かせそうだなと感じてここに決めました。それ以上の大それた入社理由はありません。それで結果的に10年以上続いているのは、ラッキーかもしれません。
――当時は今と会社の雰囲気も違いましたか?
松田さん:たった三人しかいませんから、分業などできず「なんでもやる」という感じでした。だんだんと事業が増え、人数も増えてある程度分業できるようになり、私の職務も「アパート管理」という主軸が出来て行きましたが、今でも他の会社に比べると職務の垣根を越えてなんでもやる文化は残っていると思いますね。縦割りじゃないとでも言いましょうか。
――アパート管理という仕事についてもう少し詳しく教えてください。賃貸の入居者さんと連絡を取り合う窓口の仕事ですか?
松田さん:そうですね。その中でも特に家賃管理といって、借主さんから家賃を引き落とし、期日に間違いなくオーナーさんに送金するという仕事をしています。単純ではありますが、1円でも間違いがあってはいけませんし、借主さんには期日までに確実にご入金いただけるよう、気になるときは事前に連絡を入れてこまめに対応しています。
今年は新型コロナの影響で家賃が支払えない方もいらっしゃったので、その相談に乗って、県や国の補助金を紹介したりなどもしました。そういうやりとりを経て、オーナー様にきちんと送金が完了すると、毎回ほっとします。
パートたちの願いを背負い、最初の正社員転換を実現!「正社員の定義」を変える、そこにあった小さな革命。
――今年(2020年)の1月にパートから正社員に変わったんですよね。
松田さん:はい。子どもの手が離れたので、仕事一本にして本格的に働けるなと思ったので、自分から会社に正社員転換を申し出ました。
――会社からのオファーではなく自分からの申し出だったんですか。
松田さん:はい。週4のパートから突然正社員になったのではなく、間に「週5のパート」というステップがあるんですけどね。入社したときは、月・火・木・金の週4日、夕方5時までの勤務だったんです。でも徐々に会社が大きくなっていき、人手が足りなくなってきたので、社長のほうから呼ばれて。土曜を含む週5日、時間も6時まで働けるかどうか相談されました。
同時に、「でも、もしそれだけ働いたら収入が上がって旦那さんの扶養から外れますよね。そうすると税金も上がって、結果手元に残る額が減ってしまう。なので、松田さんが損をしないような賃金と労働時間で設定して、いくつかパターンを用意しました。どれが松田さんにとってベストな働き方か教えてください」と。社長がそこまで考えて提案してくれたので、私も有難く受けて、それ以来週5日の6時までの勤務形態をとっていました。
そこからの正社員転換でしたので、勤務時間としてはそこまで急激なギャップも感じませんでした。とにかく一度そうやって会社側からの提案を受けた経験があるので、今回は私から相談しようと思ったのも、ある意味自然な発想でした。
――会社と社員が話し合える空気が当たり前にあるんですね。
松田さん:上の人に気軽に質問や相談ができる空気があると思います。勤務形態にしても、パートだけれども扶養を外れて長時間働いている人は他にもいますし、お子さんがまだ小さいので土日祝は働かずに扶養の範囲内で働いている人もいます。みんな話し合いをもったうえで、それぞれの家庭の事情に合わせてかなり柔軟に組まれています。
――それでも、パートから正社員になった人は松田さんが初めてで、そもそもこれまでそういう道自体がなかったとか。
松田さん:私が一番古いパートですからね、私がその道をこじ開けないとあとが続かないと思ったんで、そうしました(笑)。10年も働いていると、横のつながりも縦のつながりもできて、社員たちの声も入って来るじゃないですか。やっぱりみんな、この点は悩んでいたんです。パートは子供のいる人がほとんどで、土日祝は家族のために使いたい。でも不動産業は接客が基本ですし、土日祝は出勤して当たり前。「慣れ親しんだこの職場でずっと働きたい。正社員になったほうが仕事が充実してくるんだろうな」という気持ちと、「土日祝に出勤できないと正社員になれないなら、諦めるしかない」という気持ちの狭間にいたんです。
そういう声を吸い上げて、「土日祝は家族のために使う正社員」という新しいカタチを会社に提案したんです。それが通ったという感じです。私がそうやって正社員になったことで、パートのみんなも喜んでくれました。選択肢が増えたことで、もっと頑張ろうという気持ちになってくれたなら嬉しいです。
――正社員になって、何が一番変わりましたか?
松田さん:大きく変わったことは特にありません。正社員になったのだからと突然大きな責任を負わないといけないなら、みんな怯んでしまうと思いますが、私の場合は今までの働きを評価してもらって、これなら正社員になれるねということでの正社員転換だったので。仕事内容もそこまで変化しておらず、そういう意味でもあとに続く人にプレッシャーになりにくいと思います。
ただ、今までもパートリーダーとして社長からの伝達をパートさんたちに伝えることはありましたが、今は正社員として決まり事などをピシっと言ったり……いや、とはいえ基本フランクにやってますけどね(笑)。より一層気を引き締めて仕事しようとは思っています。
あとは、これまでは正社員の方の補佐として、お客様から問い合わせを受けても「一度担当者に確認してご連絡します」と回していたのを、今は自分が引き受けて回答しているので、一番前に出て率いているという感覚はあります。
元気な職場のエネルギーを、会社の元気に、地域の元気に!
――松田さんから見て、サンリーホームのいいところはどんなところですか。
松田さん:和気あいあいとしていて、誰でも気軽に意見を言い合えるところだと思います。たとえば今会社のホームページをリニューアルしているんですが、どんなホームページにしたいか、どんなコンテンツがあったらいいかというのも上の人だけで決めるんじゃなくて現場から積極的に意見を出しています。
管理部として出した意見は、入居者様の困りごとを110番みたいに集めたページがあったほうがいいんじゃないかということです。電気が切れたとか、水が出ないとか、いろいろなトラブルを一括して対処方法を掲載すれば、入居者様のメリットになるのではと。
――逆に、悪いところは?
松田さん:女性たちの元気が良すぎて、若い男性が寄り付かないところでしょうか……(笑)。女性って母親になると余計にパワフルですからね……!
――じゃあこれからサンリーホームへの入社を検討する人に一声かけるとするなら……。
松田さん:「怖くないよ!」ですね(笑)。
――そうなりますよね(笑)。では最後に、松田さんが仕事の上で大切にしていることを教えてください。
松田さん:一つ目は、確認に確認を重ねること。お金を扱う仕事なので「慣れは敵」と心得て、1円のミスもないよう細心の注意を払っています。
二つ目は気軽に相談や質問をしてもらえるような存在になること。声をかけやすいオーラを保ち、サンリーホームの生き字引としてこれからも頑張ります(笑)。
三つ目は、お客様に安心感を抱いてもらうこと。私自身、今はほとんど裏方にいて接客には出ませんが、たまたま私が電話に出て昔対応したお客様とつながると「おお、松田さん!」と喜んでくださって、とても嬉しいんです。昔から知っているお客様とスーパーでばったり会って、こんにちは、なんてこともありますし。地域の不動産屋さんって、そういう安心感や人の繋がりもとても大事だと思うんです。人として信頼してもらいながら、会社も大きくなっていけばいいなと思います。
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